第7章 僕らの部屋(トド松)
「ちょっと待っててね♪」
僕は○○ちゃんにニコッと笑って部屋を出た。
お米を水で洗って…と、無洗米じゃないのが面倒くさいな。
炊飯器にスイッチを入れて約一時間位か……
お粥を炊いている間に冷蔵庫をあける。
桃かゼリーでもあれば……あ、
奥に「おそ松」と書いている桃ゼリーを見つけた。
あの長男……ゼリー独り占めしやがって…
風邪の人のためにあるのかと思うくらい都合良くあるおそ松ゼリー。
パッケージをぺりぺりと剥がしてお盆にスプーンとゼリーを乗せて○○ちゃんの所へ向かった。
トド松「○○ちゃんお待たせ♪ゼリーなら食べられるかな?と思ってさ。」
僕は○○ちゃんに長男からパクったゼリーを渡す。
「あ!ありがとー♪」
僕にニコッと笑ってゼリーを一口口にいれようとした。
ちゅるりと口にゼリーを運ぶ○○ちゃんが妙に色っぽくて、
僕はドキッとしてしまった。
昨日おそ松兄さんとカラ松兄さんが喧嘩をしている時に聞いた。
二人が○○ちゃんとキスしたって。
淡い桃色の唇に堪らなくなって僕は唇に吸い付いた。
僕のファーストキス、○○ちゃんにあげるよ。
○○ちゃんが大好きだから。
トド松「ぷはっ………○○ちゃん、可愛い♪」
○○ちゃんはまるで時間が止まったかのように固まって僕を見つめた。
トド松「何そんなに固まってんのさ。おそ松兄さんとカラ松兄さんとキスした事あるんでしょ?」
「………………えっ?」
トド松「え?」
何で○○ちゃんが疑問符なの?
僕確かに二人がキスしたって知ってるよ?
「私………カラ松君とキスしたの?」