第6章 ねこふたり。(一松)
【○○】
はぁ
やっぱ売れなかったし!
いま超絶眠たいし!
その上大量のコピー用紙………
そう、私は本日二回目の残業なのだ。
温くなったコーヒーで目を覚まそうにも眠たい。
今は夜の10時。
一人で仕事は寂しいよ~
***
「終わったぁぁぁぁ!!!よし□□○○、只今さっさと帰ります!!!」
今夜中の街は明かりが綺麗に咲くものの人は昼より少なかった。
ケーキ屋さんは……閉まってるな、帰りに買おうと思ったんだけど。
そのすぐ先には、やっぱり路地裏があった。
「一松君…」
まだいるわけないのに、好奇心で路地裏を覗く。
「えっ……!?」
驚くのも無理はない。路地裏には傷だらけになって倒れている一松君を見つけたのだから。