第5章 たまには甘えたい(おそ松)
おそ松君はそう言うと、私の唇に自らの唇を重ねた。
えっ……
えええぇええ!?
おそ松君が、
キッ……キスしてきたんだよね!?
おそ松「…………」
おそ松君はいつもの顔じゃなく、見たことない、獣の顔をしていた。
おそ松君は舌舐めずりをするとニヤリと笑って私を見つめる。
おそ松「○○、顔真っ赤だよ?もう一回してほしいの?」
「えっ……そんな、ンっ…!」
もう一回、今度は甘いキスをしてきた。
息が少し苦しくなったとき、それを察したのか、唇を離した。
「はぁ……はぁ……」
おそ松「へへっ、○○、やっぱサイコーだわ。」
こんなの、こんなのって酷いよ!
「キッ、キス、初めてだったのに………」
おそ松「んあ?あいつ………まじか―」
おそ松君は一人ぼそぼそ考え事をしていた。
「なにっ……?」
おそ松「いや、なんにも。
それよりさぁー、もっと遊びたくない?」
また、私に近づくおそ松君。
「ちょっ…やめて……」おそ松「やめない」
腕を捕まれ、足と足を絡める。
その時だった。
襖が開いておそ松君と同じ顔の人が現れたのは。