第15章 悪い子にはお仕置きを(一松)
「一松君………」
やっぱり、一松君は優しい。
私が一松君以外にキスマークをつけられたと知ってて、十四松君と私をかばったのだから。
何で、一松君は私にここまでしてくれるの?
彼女だから?好きだから?
何故か私は、その優しさに胸が痛くなった。
十四松「かっ…身体洗ってきマッスル!」
一番先に湯槽から出たのは、十四松君だった。
「わ、私も………」
私も、湯槽を出た。
水に浸かったタオルが、凄く重い。
女風呂へ戻り、
桜の香りがするシャンプーを頭につける。
何で一松君は、キスマークのことを、自分だと言ったんだろう。
泡の数だけ、不安が煽る。
***
「ふぅ~、気持ちよかった~♪」
私はお風呂からでて、伸びをしていた。
今回はちゃんと、髪乾かして来ましたよ。
私が女風呂から出ると、もう既に6つ子達が待っててくれた。
おそ松「お帰り~」
皆踵を返し部屋へ向かう。
私も同じように部屋へ戻ろうとしたとき、
一松「○○借りま―す」
なんと一松君が私を抱き上げ、部屋とは逆の方向へ走って行ったのだ。
チョロ松「あっ!まてこの誘拐犯ーっ!!」