第14章 みんなと温泉旅行!!
【○○】
旅行当日まで、私は準備をしていた。
そして、旅行当日、貴重なゴールデンウィークの日______
まさかその日に、あんな出来事が起こるなんて、今の私は、想像すらしていなかっただろう。
***
旅行用のバスにガタガタと揺れる。
旅行と言えど、海外旅行見たいな凄い場所じゃなく、自然豊かな、田舎の旅館。
私達七人は、この○○旅館へと、向かっているのだ。
十四松「旅館っ!旅行っ!うぇ~い!!」
トド松「ちょっと十四松兄さん落ち着いてっ!?」
十四松君の隣に座っているトド松君が十四松君を落ち着かせる。
十四松君がバスの中で暴れるのも分かるな。
旅行はいくつになっても楽しいものだから。
ただ____
「ぅ………」
小さな呻き声を上げた。
この山道の凸凹道では_____酔う。
吐くほどではないけど、くらくらする程度に気持ち悪い。
一松「○○っ?大丈夫?もうすぐだから、我慢して」
一松君が、私の背中を軽く擦っている。
やっぱ一松君は優しいな。
「ありがとうね…一松君?」
一松君は心配そうに私の背中を擦る。
一松君は、誰よりも優しい。
私の彼氏として、努めようと努力してくれてるのが、すごく伝わる。
私は、崩した体勢を整え、今度は一松君に凭れかかるようにした。
「あ…このほうが楽かも、旅館つくまでこのままで良いかな?」
一松「………!!///」
一松君が黙っている。
やっぱダメだよね、重いし。
だけどその時
一松「………ぃぃょ」
「えっ?」
一松「別に…全然良い………寧ろ…
そっちが良いんですけど………」
後半が聞こえなかったけど、どうやらオッケーらしい。
「じゃあお邪魔します!」
私は一松君の肩に体を寄り添わせながら、深い眠りについた。