第8章 過去
中学時代、
俺とと今吉は、ほかから見れば仲が良かったらしい
勝手にあいつがついてきただけだけど
一緒に過ごしていくうちに俺はに惹かれていった
俺の猫かぶりを初めて見破った
最初は心底ムカついたけどな
ぶっ潰してやろうかと思ったくらい
だが、あいつの蓋を開けてみると全く別の人格が出てきやがった。
初めて女の事を面白いと思った
それからというもの、クラスが同じというのもあってか一緒にいる時間が長くなっていった
今吉ともな
だが、そんな幸せな時間はどんどんと崩れ始めていった
完全にのことを好きだった俺は、そのことを今吉に全て見破られていた
ある日の体育館での出来事だった
この時俺たちは中2、今吉が中3
受験期が終わったあとだった
偶然目撃してしまった
今吉「…」
体育館のステージでを押し倒している今吉
「いやッ…やめて下さい!!何やってるんですか!?」
今吉「お前、花宮のこと好きなんやろ?」
「なっ…!?」
今吉「顔、赤いで。花宮ものことが好きなんや」
「嘘っ…」
今吉「せやけど、わしものこと好きやったんやで?」
「は、離してください!」
そう言った瞬間、今吉がにキスをする
「何をっ…!」
今吉「花宮しか見とらんのは知っとる…せやけど…一瞬でもわしを見て欲しいんや…。、わしのものになってや?一瞬でもわしのことを見たら…」
「何ッを…ひゃぁ!」
今吉「かわええね…」
「イヤです…嫌だ…助けぇ…て…ッ!あァ!」
卑猥な水音
体育館に響く甲高い声
一瞬のように時は過ぎていき、俺は何も出来ないまま隠れて黙って立ち止まっていた