第4章 霧崎第一高等学校
※花宮side※
花宮「…で、本当にアンタでしたか…今吉サン」
今吉「おーおー、そんな怖い顔すんなや」
ほんっとうにうさんくせぇ笑顔だな
花宮「それで?なんのようですか」
俺が問いかけた瞬間この胡散臭い笑顔が一層黒く見える
マジなんなんだよ…
今吉「いるんやろ?ここにが」
花宮「はぁ?」
今吉「わしらも今日聞いたねん、いきなりの転校でこっちはドタバタや」
分かりきったことをいちいち聞いてくるこの性格…
花宮「だったらなんだって言うんですか?もう関係ありませんよね?はこっちを選んだんだ」
今吉「ほぉ…」
花宮「大体、あんたが今更来たところで何も変わりはしませんよ。あんたはあいつを捨てたんだ」
今吉「それはちゃうで、花宮。知らんかったんか?ワシと、付き合ってるんやで?」
花宮「は?」
マジかよ…なんだよそれ
今吉「中学同じやったから知ってると思っとったんやけど」
マジかよコイツ…
花宮「アンタ、自分の彼女がああいうことされてなんとも思わなかったのかよ。あいつから聞いた話によると、アンタも加勢してたそうじゃねぇか。ふはっ!…そいつは傑作だ」
憎しみで溢れかえった感情を視線とともに送りつける
今吉「…まぁ、別れたいって本人から言われとったわけやし、あっちは多分別れたつもりやけどわしまだ何の返事もしてないねん。だからわしはまだ付き合ってるつもりや。実質、お前から無理やりを引き剥がしたのは事実やしなぁ…ああでもしないとワシのこと見てくれへんやろ?」
コイツ…!
花宮「…てめぇ…」
今吉「まぁ、が悪くないことは知っとった」
花宮「は?じゃあなんだよ、知っててあいつにトラウマを植え付けさせるようなことをしてたのかよ。彼氏なのにか?」
怒りで拳が、声が震える
今吉「まぁ、そういうことになるな。あ、勘違いすんなや?
これもワシの計算のうちや」