第3章 悪童
帰り道
「ねぇ」
花宮「…」
「おーい」
花宮「…」
「なんで無視するの!?」
花宮「うるせーんだよ。黙って歩け」
「いや、アノ…気まず…」
花宮「…」
「…」
ひどいやつめ。
元から知ってはいたがここまで覚めている奴だとは思ってもいなかったよ
「あ、ねぇ、花宮真」
花宮「…なんでフルネームなんだよ」
「一緒の場所に住むってことはさ、まぁ、ひとつ屋根の下で寝るわけじゃん?
ちょっと疑問に思ったんだけど…洗濯どうすんの?」
花宮「んなもん一緒に洗えばいいだろ」
「いや…あの…下着よ」
あ、固まった
花宮「…一緒に洗っちゃ何か問題でも?」
少し間を置いて言う花宮
「いや、あと…干す時よ…」
花宮「…」
あ、また固まった
「…?」
花宮「別に。それくらい平気だろ。気にしすぎなんだよ」
「…ソウダネ」
花宮「…もうこれ以上余計なことは気にするな」
「はい…ソウシマス」
花宮「そうしろ」
「…」
花宮「…」
このあとも気まずかった