第3章 悪童
次の日
「おっはよー!まこたん!」
花宮「あ?誰がまこたんだ。てかお前昨日と今日で違いすぎだろ」
「いいじゃん、元気になったんだから」
花宮「ふはっ、自分で言ってたら世話しねぇな」
「言い方ー、心配もしないのかよ…全く…レディに対しての扱いがなってないんじゃないか〜?」
花宮「はっ、そりゃどうも」
「褒めてない…」
花宮「で?調子は」
「ん〜…傷が残りそうな部分はあるけど…おおかた大丈夫かな」
花宮「…」
「…ご愁傷さま!」
花宮「お前がな」
という会話をしながらテーブルに出されたのは、朝食だった
おさらに上には、サラダ、食パン、ベーコンエッグなどがきれいに盛り付けられている
「…お母さんか?」
花宮「あ゛ぁ?んなわけねぇだろバァーカ」
「言うと思った、ベーコン頂き!」
花宮「あ、テメェ…俺の!」
「いいじゃーん、今まで耐えてきた分ってことで」
花宮「ベーコン一枚で済むのかよ…安い女だな」
「でしょ?」
花宮「褒めてねぇよ、褒めたつもりもねぇよ」
「いっただっきm…」
花宮「お前学校どうするんだ」
「…」
いきなりの質問に手が止まる
そういえば何も考えていなかった
あいつらにもかっこつけて『さようなら』
とか言っちゃったしな…
花宮「霧崎に来い」
いきなりの発言にちょっとびびった
あの悪童からのお誘いとか…
でも迷いは無い
「…わかった」
学校手続き…桐皇行くのか…
私は深くため息をつく
すると花宮がそれを分かったらしく
花宮「…俺もついていく」
…
「…優しすぎて気持ち悪い!」
花宮「あ゛あ?じゃあ行かなくていいんだな」
「あぁああ、ウソです!来てくださいい〜」
花宮「最初からそういえばいんだよ、バーカ」
バカとは何だバカとは
ま、感謝するけどさ
「…ありがとう」
花宮「はっ…」