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Side by Side  【気象系BL小説】

第16章 ネコとくま


会場の楽屋を出て

チーフマネが運転する車で家に戻る。

入り時間の早かった翔くんは

マネの車で、

僕はメンバーの車で

会場に来たから

帰りは事務所の車で

帰ることになった。

車窓から見える

夢の国のイルミネーション。

翔くんが前にいるチーフに

聞こえないような声で言う。


「智くん、今度一緒に行こ?」


「難しいんじゃない?

 絶対ばれるよ?」


「それが案外

 放っておいてくれるよ?」


「そんなもん?」


「そんなもん」


車はあっという間に

夢の国を通り越す。

そうだね、いつか行きたいね?


「まぁその前に…

 家で『夢の国』に行きたい」


「え?疲れてないの?」


「そこは別腹」


「別腹って…僕、デザート?」


「確かに甘いよ…貴方」


「ばーか」


隣に座る君の視線を

わざと無視するように目を瞑る。

僕らが『夢の国』に行くかは…

成り行きにまかせよっかな?


<END>
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