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Side by Side  【気象系BL小説】

第14章 Intoxicated


「智くん、それで正解だよ。

 言い返す必要なんてカケラもないよ。

 そんなことで今更、俺は傷つかない。

 そういったことはしないって

 あの番組が始まる前に決めたから。

 だから大丈夫」


肩に顔を埋める智くんの頬に

手を伸ばし俺の方を向かせる。


「智くん、俺のために…ありがとう」


そっと口づける。

大切な貴方が傷ついたことが切なくて…。


「今度、斗真誘って食事でも行こう?

 智くんのおごりで」


敢えて笑いながら言ってみる。


「うん、そうする。

 お店、翔くん決めてくれる?」


「もちろん」


安心したように笑うあなたに

俺の気持ちも落ち着いていく。

智くんをぎゅっと抱きしめて言う。


「智くん、ありがとう。

 デート…しようね?」


「うん」


「さ、遅くなったけど朝飯食べよう?」


「そうだね?」


いつものふにゃんとした笑顔を見せる智くん。


あんなかわいい智くん、

滅多にないからなぁ…

今度家で酔い潰すのもいいかも?

なんて邪なことを考える朝。

酔いつぶれた貴方に酔うのは俺だから…。

そんなことを思った朝だった。

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