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Side by Side  【気象系BL小説】

第2章 貴方と俺


車窓を流れる景色を見つめる貴方。

ハンドルを握りながら

貴方の顔をちらりと見る。

綺麗な瞳を輝かせる光。

夜景を映してる…わけじゃないよね?

きっとなにか

心惹かれるものがあったんだろうなぁ。

貴方の周りの空気まで

輝いてるように見えるよ。

特に何を話すわけでもなく

カーステから流れる洋楽だけが

車内に満ちる。

こんな時間さえも心地いいと思う俺。

貴方はどう思ってるんだろう?


家に着いて俺は貴方に聞く。

「今日は先に寝ててもいい?」と…。

別にね、疲れてるわけじゃないけど…。

きっと貴方はひとり、

さっき車の中でみつけた

心惹かれるなにかに

集中したいんじゃないかって思うんだ。

あんなに目を輝かせてたんだよ?

どうせなら突き詰めてほしいじゃん?

貴方のそういうところが好きだから…。

もちろん、ふたりの時間も大事。

だけど…貴方だけの時間も

同じぐらい大事だから。

それを面と向かって言うと…

貴方は俺に気を遣うでしょ?

知ってるよ、伊達に長い間

一緒に居るわけじゃないんだよ。

だからね…今日は俺、先に寝室に行くよ。
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