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Side by Side  【気象系BL小説】

第43章 HAPPY



翌朝…一番に起きて目覚ましを止めたのは智くんだった…。


もっとも本人はその後二度寝しちゃって勝負は有耶無耶になった。

そのまま起きた潤が用意してくれたフレンチトーストを頬張り、みんなで湾岸スタジオに向かった。

収録の最初に番協のファンの人から『HAPPY BIRTHDAY』とお祝いされて照れくさそそうにした顔がマキシマムキュートで押し倒したくなったけど我慢した自分を褒めてやりたい。


セットチェンジで前室に戻りながら智くんがぼそっと言った一言がなぜか胸に刺さった。


「僕…ほんと幸せだね。
 色々あったけど…こうやって祝ってもらえるってすごいことだよね…。

 また来年もこうやってみんなと過ごしたいから…これからも…よろしくね?」


ふにゃっと笑う貴方にもちろんと返した。

周りをちらっと見た智くんの唇がほんの少しの間、頬に触れた。


「え?うそ…」


「ふふふ、次、翔くんクリフクライムでしょ?頑張ってね?」


それだけいうと少し早足で前にいる和たちの元に駆け寄る。


誰よりも愛おしい人…。

これからも…、そばに…。


【END】

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