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Side by Side  【気象系BL小説】

第41章 後夜祭




長い長ーい24時間が終わって…。

ってか事前番組だの何だの合わせたら30時間は軽く超えてるし…。

番組後のインタビューだの関係先への挨拶だのもようやく終わって控え室に戻ってきた。

撤収だの、なんだので騒がしい廊下の音をドアで遮り、部屋の中を見た途端に驚いて一歩引いた。


「え?なんで?なんでいるの?

 …智くん?」


「翔くん、お疲れ様。

 こっちおいで?」


俺のなんでに答えることなく俺を呼び寄せる。

でも…長い緊張のあとに逢えたこの人の声に抗うことなんてできないからフラフラと引き寄せられる。

腕を広げた智くん。

その腕の中に吸い込まれる。


「ん、お疲れ様。
 よくがんばったね!」


そう言ってぎゅっと抱きしめてくれる。


「だってさぁ、翔くんが言ったんだよ?

 『明日も来て?』って

 だからきたの。

 長い間頑張った翔くんに…
 少しでも早く会いたかったから…」


あっ…確かに言った。

昨日の夜に…。

智くんに…メンバーの皆に会えてすごくホッとして思わず出ちゃったんだ…本音が。


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