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Side by Side  【気象系BL小説】

第34章 満月




週末、映画の撮影で地方の山の中で過ごした。

エキストラが大勢必要だからツアーが終わった今、人の集まりやすい週末に撮影することになったらしい。


翔ちゃんがリオにオリンピックの取材に行ってるから5人で集まる収録もない。

一足先に地方での撮りを終えた潤くんとは反対に今は僕が地方にいることが多い。


宿として用意された宿舎の小さな画面に翔ちゃんの姿を探す。

競技の合間にちらりと映る姿…。
小さな画面に目を凝らし僅かな瞬間を待ちわびた、


アリーナツアーの翌日。
午前中から汐留でオリンピック特番に出てそのまま、リオに向けて旅立ったんだよね?

教えてもらったフライト予定を見ながら今、どこを飛んでいるのかずっとみてた。

ニノが何も言わずに入れてくれたフライト状況がわかるソフト。

小さな地図の上を白い線が延びていった。


短いトランジットの間も仕事をしていた翔ちゃん。

忙しいはずなのにマネージャーに撮ってもらったであろう写真を付けてメールを送ってきた。

グループトークに送ったものとは違う写真。
それが嬉しくて…でも寂しくもあった。

距離がもどかしい…。



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