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Side by Side  【気象系BL小説】

第33章 80 inch



横浜でのオーラスが終わったのは19時半過ぎ。

会場は規制退場が始まり、ステージ裏は長かったツアーが無事に終演したことへの安堵や開放感で溢れてる。

挨拶に来る関係者はマネージャーに捌いてもらい、捌ききれない人たちはニノたちが相手をしてくれてる。

疲れてるのはみんな同じ。

でも…みんな、なんでもない顔で引き受けてくれる。


「大ちゃん、翔ちゃん、
 さっさとシャワー
 浴びてきちゃいなよ?」


「そうそう、もうカウントダウン
 始まってるでしょ?」


雅紀の明るい声に背中を押される俺達にニノがからかう様に言いながらも時間がないことをそっと教えてくれる。


「翔さん、明日何時?」


スタッフさんに声を掛けてきた潤が聞いてくる。


「18時過ぎの成田発JFK経由のリオ便」


コンサートが終わってすぐリオへと旅立つ。

オリンピックの取材。
すごく光栄なことだと思ってる。

乗り継ぎ時間と総移動時間の関係で決まった飛行機。 

今日の深夜って話もあったけど乗り継ぎ時間が長くて無駄なのでこのスケジュールになった。


「それで向こう、何時に着くの?」


興味津々で雅紀が聞いてくる。


「12日の朝だよ」


「ほんと、大変だね?

 だから、今回行きっぱなしなんだ?」


ニノが智くんの顔を見ながら言う。
交わされるアイコンタクト…。

気にならないわけじゃない…。





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