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Side by Side  【気象系BL小説】

第29章 大野智氏の(意味有りげな)微笑



収録前に挨拶に来た菊池くん。

ちゃんと挨拶する姿に好感は持てるけど…普段、翔ちゃんとどんなこと話してどんなことしてるんだろう?

なんかすげー気になって…。

向こうが呼び方、聞いてきたからこいつ、翔ちゃんのこと、僕らがいない時にどう呼んでるんだろうって思ったら気になってさ。


「じゃぁさ、まず櫻井翔のことなんて呼んでるの?」


したら…「兄貴」だって。

なんだよ、それ。

収録のとき、横にいる翔ちゃん見たらさ、なんかめっちゃ照れくさそうに笑ってるの。

なんだよ、その顔。

おれがあいつの呼び方考えてる時だってさ、VTRみながら「おもしろいねぇ」なんて余裕、かましてんだよ?

しかもさ、ロケで翔ちゃんの話になったらさ…なんだよ、おしゃれな店って。

僕と行ったことないじゃん。

VTR見ながら「面白い、面白いじゃん」って爆笑してたけど…僕、ちっとも笑えないけど?

なんか話せば話すほど面白くなかったけど、それをそのまま出すのは大人げないからさ、熱いのは全部やらせてみたけど…。

ポップコーンとか、嫌がるのが面白くて、翔ちゃんといちゃついてるのもイラついて鍋、押し付けてやった。

「たとえが上手いなぁ」って褒めた振りしたけど…正直、意味わかんないし。

なんだよ、慶応ボーイで頭がいいってアピールかよ…。

編集されたVTRと隣の翔ちゃんの反応に僕…イライラMAXだったんだよね。

正直。



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