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Side by Side  【気象系BL小説】

第6章 ひみつの暗号


君が帰ってくるまでの時間、

僕は部屋で作品を作る。

君からもらった喜びを

形に残したいからね。

集中してるとあっという間に

時間は過ぎる。

君の車のエンジンの音。

それを合図に向かうよ…君の元へ。

ガチャって音を愛しく感じる。

「おかえり、翔くん、今日もイケめてたよ」

ちょっとふざけて言う僕に

「ただいま、智くん、寝ててよかったのに」

といつもの台詞。

ヤダよ、だってさ…

だれも迎えてくれないの、

寂しいじゃん。

だから僕は君を待つ。

君からの暗号通り、家で待ってたよ。

例えわずかでも

君の顔を見たいから…。

君の声をそばで聞きたいから…。

「待ってたかったんだもん」

「ありがとうね」

二人でオーディオルームへ。

ほかのみんなは寝てるから…

ここなら音が部屋に届かないから…。

少しだけ、少しだけ…

二人の時間を過ごすのが

僕たちの習慣。

重なる唇が伝える熱が

すごくいとおしい。

大好きな君となら

今週も一週間、頑張れるね!
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