• テキストサイズ

Side by Side  【気象系BL小説】

第28章 二宮和也氏の(悪魔のような)たわごと


家のリビングでね、見てたんですよ、私。

件の番組を。

いや、だってね、あの人が1人で出るっていうんですよ?

しかもトーク番組。

心配にならない分けないじゃないですか?

いや判ってますよ?あの人の一発の破壊力。


あの人、打率いいから、なんだかんだ言って笑いを取るのも知ってます。

でもさ、それって球を投げる側の技術だってあるわけですよ。

俺たちはほら、もう打者の特性、知りすぎてるぐらい知ってるから?
もう投げ分け放題なわけで。

ここで打ってほしいなぁって時には、打ちやすい球投げるし、ここは空振ちゃってって時には鋭い球、投げるしさ。

そこはね?もう言わずもがなでしょ?

でもね、今回はそういうわけにはいかないわけで。

いや、判ってるよ?
あちらさんだってプロだって。

それも超一流だって。

上手い球、投げてくるとは思うんだ。

でもあの人、ちょっと変わった打者だからなぁ。
普通の打者と同じだとなかなか難しいと思うんだよなぁ。

今回はさ、横に誰もいないから…。
サイン一切出せないわけよ。

もう心配で仕方ないわけよ。

そんな感じで番組を見はじめた俺。

CM前に入った予告を見た時点でちょっと頭が痛くなった。

なんだ…あれ?

/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp