第27章 櫻井翔氏の(盛大な)ひとりごと
東京、汐留。
日本テレビの控え室。
週一のキャスター業の日。
ドラマに入ってる智くんは今日も撮影。
もしかしたらいつものメールは来ないかもしれないなんて思う。
打ち合わせも終わって一息ついてる時間。
打ち合わせ終わりにスタッフさんに「今日のしゃべくり、大野さんゲストなんですよね?帰って録画見るの楽しみです」って言われたのを思い出す。
時計を見上げると9時を少し回ってる。
控え室のテレビのリモコンを手に取りボタンを押した。
突然映る智くん!
と思ったらCM前予告ね…。
ってかなにやってんの?これ。
なに?壁ドンって…。
よっぽどメールでもしようかと思ったけど、思い留まる。
「全部見てから…だな」
そのまま画面を見るとCMが明けて本編に戻った番組。
この間、番組に出てもらった逆輸入俳優さんが映る。
やっぱりこの人感覚がちょっと日本人と違うわ…。
そんなことを思いながら今日の番組の進行表に目を落とす。
ふと、耳に響く声。
目をあげると次のコーナーの煽り。
進行表を端に寄せ、テレビの正面に移動した。