第26章 ICE
気がついた時には夜が明けてて、俺は気だるい体を起こした。
散々乱れた自分たちの始末をなんとかして…もう一度寝てしまった。
次に起きたときは昼前だった。
「潤?起きれる?」
「かーずぅ?あさ?」
「もう昼…。お前体調は?」
明らかにボーッとしてる潤の額に手を当てる。
「うわ、熱あんじゃん。ごめん、昨日…」
「だいじょうぶぅ、ねてればへーき。かず、しごとは?」
「今日は潤と一緒でオフ。ほら、病院いくよ?」
「やっ、いかない」
うるうるした目でこれでもかと訴えてくる。
こいつ…天使みたいな顔して…。
「ちゃんと病院行ったら俺も一緒に叱られないように説明するから?」
なんとか病院に連れてくと風邪だって。
点滴をしてもらって帰ってきた。
帰ってきてスヤスヤ眠る天使の横で事の顛末を3人に説明した
「よくもうちの天使を…」
この後魔王の怒りを買った件の人物がひそかに業界を去り、潤くんのドラマが決まったのはまた別の話しということで…。
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