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Side by Side  【気象系BL小説】

第26章  ICE


「和、今日ってこれで終わり?」

雑誌の撮影中、大野さんがスタッフさんに聞こえない程度の声で聞いてくる。

「ええ、そうですよ」

「じゃ、帰ったら少し潤くんのこと、気をつけて見てくれない?」

「は?どういうこと?」

「なんか良くない予感がするから」

「あんた、なに言ってんの?」

「全く懲りないんだよなぁ。一度コテンパンにしたはずなのに」

意味が分からないまま見た智の顔はいつぞやかの魔王のようだった。

「お疲れ様でしたー!」

スタッフの声がかかって撮影が終わる。

一向に要領を得ない話をきちんと理解すべく次の現場に急ぐ智を捕まえた。

智の話によると4月期のドラマのキャスティングに潤くんが上がってて事務所の指示で制作会社の人に会う機会が増えてる。

その中のある人物が潤くんを狙ってるって噂があると。

しかもそいつ、かなり昔に智に一服盛ろうとしたらしい。

で、そいつと今日も合ってる可能性があるって…。

潤くんああ見えて純粋だし、結構簡単に人を信じるからなぁ。

今日は上3人が仕事で戻って来ない。
俺は急いで家に戻った。
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