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Side by Side  【気象系BL小説】

第25章 Cake



「ヒナだぁ。ヒナはいいなぁ。
 
 翔ちゃんの後に番組が出来て」


でも…一人でバラエティーなんで僕には無理だし。


外はすごく寒いのに、部屋の中はあったかい。

一人で部屋に戻るのも嫌だし…。

なんとなく貰ったばかりの台本を見るけど全く頭に入ってこない。


「翔ちゃん早く帰ってこないかな…」


「あっ、お風呂!お湯張って来よう」


誰もいない家の中。

僕の声だけが響く。

お風呂のお湯が落ちるのをぼーっと見てたらなんか悲しくなってくる。



と、思い出した。

あれ、まだあったかな?

部屋にバタバタと戻る。

物置になってる一角をさぐる。


「あぁ、あった!」


手にしたのは小さな箱。

中身が重要なんだよね。

さっきまでと打って変わってなんか楽しい気分のままリビングに戻る。

ステレオから流れるFMをBGMに台本を見てるうちに寝てたみたいで…。
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