第24章 Fever
「では…ちょっと遅れたけど…
相葉ちゃん、お誕生日おめでとう!
それからコンサート成功、おめでとう!
んでもって…メリークリスマス!」
智さんの言葉で始まったパーティー。
とはいえ、今回はホテルを借りる訳でもなく
チーフマネの運転でみんなで家に帰ってきた。
目の前には…ロングの赤のドレス姿の
雅紀サンタとミニスカサンタな和がいる…。
ざっくりと大きく入ったスリットから
チラリと覗く白い脚と
背中が大胆に空いたドレスは細身のまーに
良く似合ってた。
「相葉ちゃん、それ、
僕からのクリスマスプレゼントね?」
「えーこれぇ?」
えーって言いながら嬉しそうな雅紀。
あのあと熱も下がって
生放送も問題なくクリアした。
「なんでワタシまで?」
和がぶーたれてる。
「だって、お前じゃんけんで負けたんだから
仕方ないじゃん?こっちがよかった?」
そう言う翔さんは何度もずり落ちる
赤い肩紐をあげる。
「翔さんのほうが完全に罰ゲームだよね?」
翔さんはこの間、智さんが番組で使った
サンタエプロンを身につけてる。
パンいちで…。
「別に僕は裸エプロンでも
よかったんだけど?」
しれっと言う智さん。
「翔ちゃん…なんかやったの?」
和がそっと翔さんに聞いてる。
口ごもる翔さんとそれをニヤリとして
見る智さん。
…相変わらず平和だ。
多分。
余計なことを言うと飛び火するから…ね?
「まー誕生日おめでとう!」
ワインを口移ししながら祝う。
来年もその先も…ずっとと思いながら。
<Happy 33rd Birthday Masaki!>