第21章 Judgment
「とりあえず、全部終わったら
俺らだけでリハ、しようか?」
残された部屋で何とはなしに
そんな話になった。
「そうですね、
まずはなにがなんでも成功させないと…。
あれのせいで失敗したなんて
言われたくないですからねぇ」
ニノが何かに挑むような表情で言った。
「失敗なんかさせないよ。
確かにさファンの子には申し訳ないよ?
でもさ、絶対成功させるし、
来てくれた皆を幸せにする」
潤が目に強い光を宿して言う。
そうだな、まさかこんなことが
起こるなんて思ってもみなかった。
はっきり言って
智くんの脇が甘かったんだと思う。
ただ相手もね…。
仮にもこの世界を知ってるなら
やるべきじゃ無かったよな…。
ある意味甘いよ、
あんなことやっちゃって…。
だからね…
それなりの代償は払ってもらわないとね?
うちの大事な智くんを傷付けた報いは…
受けてもらうよ?
もちろん、智くんにもね?
たっぷり、お仕置きしないとね?
さて、どうしようかな?
コンサートだけじゃなくて
更に楽しみが増えたよ。
明日から…頑張らないとね?
<おわり?>