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Side by Side  【気象系BL小説】

第19章 Welcome back home !


とにかく日本人も多いので
さっさと通関して個人向けの出口を出る。


出迎えに立ってる人が
すっと寄ってきて小声で「MJ?」って。


思わずツッコミそうになったけど
無理矢理押し込む。

迎えに来てくれていたのは
日本人のガイドさんだった。

用意された車はスモークが貼られてた。

車のなかで1通の手紙を渡される。

そこには
『ガイドの指示に従ってください。
 それが今回の仕事です』
と書いてあった。


「松本さん、手紙は読み終わりましたか?」


「はい。あなたに従うようにと…」


「じゃぁ申し訳ないんですが、
 これ着けてもらってもいいですか?」


そう言って手渡されたのが
テレビの定番、アイマスク。

ここで抵抗しても仕方ないし
素直に受け取る。


俺がアイマスクを着けるのを
バックミラーで確認したのか
ガイドさんが声をかけてきた。


「では出発しますね?
 
 着いたら声をかけますから
 お疲れのようでしたら
 寝てていただいても大丈夫ですよ?」

もう、こうなれば開き直るしかない。


「じゃ、起こしてください、
 よろしくお願いします」


そう言ってアイマスクをしたまま目を瞑る。

車は静かに動き出した。
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