【弾丸キス】Bullet kiss~誘惑な捜査線♡~
第2章 真城剣太郎 捜査とは名ばかりのデート?
浅草寺より少し離れた路地裏にミニパトをとめると、真城は先に降りてすたすた行ってしまう。
あわててアリスも真城を追いかけていく。
『真城さん、待ってください』
(何かさっきと態度が違うんだけど)
真城は屋台のおじさんやおばさんと世間話をしていた
「ばあさん、シャーピン1つ」
「あいよ。剣ちゃんいつもありがとうよ」
(ああ・・・また捜査中に買い食いして・・・氷室管理官に知られたら…)
想像しただけでも恐ろしい。
「水城、お前も食べるか?」
食べかけのシャーピンを目の前に差し出されてアリスは頬を赤く染めた。
両手を顔の前で左右に振っていらない事をアピールしたつもりだったのだか・・・
「遠慮すんなって」
抵抗虚しく、口の中にシャーピンを押し込まれてしまう。
『んっ…!?』
「フッ…これで共犯だな」
真城は満足そうに残りのシャーピンを食べる。
その真城に顔を赤くして睨んでも、効果はないのだった。
「仲良くてうらやましいわねぇ。彼女かい?」
「まあな」
「ちゃん見ておいてあげなよ!今朝近くで女性が刺殺されたらしいんだから」
「そうだよ!彼女べっぴんさんだから、目を離しちゃいけねぇよ」
「そういや、昨日変な人いたもんねぇ」
おじさんとおばさんが勢いよく話し出す。
真城は二人の話を相槌を交えながら、情報を聞き出す。
(真城さんはやっぱり情報を聞き出すの上手だな…)
色々な人に声をかけ、相手を気遣いながらも必要な情報聞いていた。