【弾丸キス】Bullet kiss~誘惑な捜査線♡~
第2章 真城剣太郎 捜査とは名ばかりのデート?
次の日、上野公園警察署に行くと、心配そうな顔をした藤咲がアリスの前に来た。
「おはようございます。水城さん昨日は大丈夫でしたか?」
『おはようございます・・・。昨日はご迷惑お掛けして申し訳ありません』
アリスは藤咲に深々と頭を下げる。
藤咲はニコニコとチョコレートを一つアリスに渡した。
「昨日はスムーズに犯人逮捕出来ましたし、鷹乃警視のお陰で取り調べも順調でしたので何の心配もありませんよ」
『そうですか、安心しました』
ほっ…とアリスは安心して息をつく。
が、後ろからにゅっと鷹乃が現れる。
「アリスさんに俺の活躍見て欲しかったなぁ」
『鷹乃警視!?お、お疲れ様です!』
鷹乃はフフッと含み笑いをして、アリスの耳もとで
「公園でチューしたんだって?」
『なっ!?』
(鷹乃警視何でその事を!?)
「何でって顔してるね。勘だよ、かん♪」
ウィンクする鷹乃を見ながらアリスは何も発する事なく、金魚の様に口をパクパクさせていた。
「おい、鷹乃…」
「ん?真城さんおはようございます。」
来て早々不機嫌そうな真城は鷹乃を睨み付け、
「俺の相棒をからかうなら、手柄を横流しするの止めるぞ」
「え~っ、それはちょっとなぁ…」
二人のやり取りを見て、
(俺の相棒か。)
アリスは密かににやけてしまうのだった。