第7章 愛に堕ちた2人
優しい月明かりが互いを求め合う2人を慈しむように照らしていた。
白く透き通る肌には朱色の紐が幾重にも重なり、の裸体に巻き付けられている。
それはまるで、光秀の想いと重なっているかのように。
指先を動かす事が出来ないくらいにきつく縛られているは、幸せな笑みを浮かべ光秀を見つめている。
(私はこんなにも光秀に愛されているのね)
強く縛られれば縛られるほど、光秀の愛は深い。
それを身をもって実感できる喜び。
「今宵のは格別に美しいぞ」
目を細めて満足気に笑みを浮かべる光秀の指は、の唇を縁取るようになぞっていく。
「んっ……」
与えられた指を口で咥えようとすると、まだ早いといわんばかりに頬をつたい、耳をもてあそびはじめる。
「ん……意地悪しないで……」
「お前は口に挿れられるのが好きだものな」
「そういう女にしたのは光秀でしょう?」
「くくっ……そうだったな」
眉を寄せ、懇願するの顔は美しい
その顔を見ているだけで高揚感に包まれてしまう。
「もっと光秀好みの女にして」
「そうだな……」
の乳房を弄びながら何か考えこむ光秀。
ふと、視線が茂みを捉え何か妙案でも浮かんだらしく、口角を上げ笑みを浮かべていた。