第5章 あなたに堕ちていく
「んっ……ねぇ……私も……愛したい……」
股の間に光秀が顔を埋めているから
手を伸ばしても届かない
「今宵は俺に酔いしれろ」
「でもっ……」
物足りないの……
光秀自身を愛さないと物足りなくて子宮の疼きが止まらない。
「しょうがないやつだな」
いつもと同じ蔑むような言葉だけど、優しく響いてくる。
「これで我慢しろ」
「んっ……」
私の口の中に入ってきた光秀の細くて長い指
愛液がたっぷりついた指を丹念に舌で舐めとる。
恍惚とした笑みを浮かべる光秀を見ているだけで、私は軽くイってしまいそうになる。
口に含んでいる指が愛おしい
「ずいぶんと上手くなったな……」
「ん……」
静かな部屋には私の吐息と愛液を舐めとる水音だけが鳴り響いていく
私は光秀に愛されていたんだ
初めて抱かれた時からずっと……
それに気付く事が出来なかった
秀吉を愛していると勘違いをしていたから
秀吉に対する愛は肉親に向ける愛情なのに
それがわからない私は光秀の愛に気付かなかった
ううん
気付こうとしなかっただけ
でも、今はちゃんとわかっている
光秀が私を愛してくれるならどんな行為でも受け入れる事が出来る
「み、光秀……もう……っ」
「俺自身で達したいのか?」
「うん……」
溢れている蜜壷に男根が挿入されただけで、心が震えてくる。
離さないように男根を咥えこむ私は__淫らな女
繰り返し訪れる快楽の波が私を溺れさせていく