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堕ちていく恋心【イケメン戦国】*R18指定*

第3章 奈落の底に堕ちていく


「んっ……んぐっ……」


「ずいぶんと奉仕も上手くなったし、飲み込むのも慣れたようだな」


満足げに笑いながら私の髪を梳く光秀。

飲み込むのに慣れた?
そんな事はない。

美味しいと感じた事もないし
ただ、苦いだけ。

粘り気の強いモノを飲み込む時の違和感に、未だに吐き気を伴っているのに……


それでも、私は光秀に抱かれてしまう。
心では嫌悪感にいっぱいになるのに
女の私が、光秀を求めてしまう。


もう、こんな関係はイヤ
何度なく喉まででかかった言葉

でも、口にだして言えないなんて……



「……今宵は、空から星が降ってくるそうだな」

「流星群ですね。沢山の星が降ってきますよ」


現代と違ってこの時代は、空気が澄んでいるし、余計な光りがないから綺麗に見えるんだろうな



「では、星を観るか?」

「光秀と?」


光秀の口から星を観ようなんてお誘いが来るとは思っていなかった。

まるで、恋人同士の会話みたいでくすぐったい。


「そうだね……」



光秀は時々、優しくなる。
優しい言葉をくれたり
贈り物をしてくれたり

でも、それはいつもじゃない。

本当に時々
気が向いた時にそうしてくれる。
その優しさがあるから
私は光秀から離れる事が出来ない



だから、心底
嫌いになれない


でも__
心から愛せない
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