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黒子のバスケ 短編

第1章 あの頃に


「また大輝サボって!!」

私は屋上で只今目の前で寝ている大輝に大きな声で言った

「めんどくせー」

「めんどくさいじゃなああああい!」

いつもめんどくさいめんどくさい

いつから大輝は部活にたいしてめんどくさいって言うようになったんだろう…

「もう!サッサっと行く!」

私は大輝のシャツを引っ張って扉までつれていこうとした

「はぁ…」

「!!?ちょっ大輝」

私が大輝に勝てるわけもなく大輝に急に腕を引っ張られ大輝の方へ倒れた

「部活より穂花といる方がいいにきまってるだろ」

部活より…

「ねぇ大輝…」

「なんだよ?」

あの時の大輝なら私とバスケは同じぐらいって言っていた

それそれで複雑なんだけど

だから私といる方がいいって言ってくれるのは嬉しいはずなのに

なんでだろう…

「おい…なんで泣いてんだよ」

「わ、わからないよ」

ねぇ…昔の大輝はどこへ行ったの?

「くそっめんどくせぇな」

そう言って大輝は屋上から出ていった

いつもそうだ

大輝から近寄ってくれるのに突き放すのは私だ

「穂花」

あんなに名前を呼ばれるのが好きだったのに

今じゃ辛いよ…

そしてその日から大輝と喋らなくなった

そしてその日から大輝の隣には他の女の子がいるようになった


「穂花ちゃん…」

「さつきが泣きそうになる必要はないよ…行こっ」

私の親友が私のために悲しくなるのは嫌なんだ

そしてそのまま卒業した…

大輝とは自然消滅といった感じだろう

でも私は隣にいることはできなくてもいいから大輝をすくいたいと思い桐皇学園に入学した

でも何もできていない

違うクラスだし

そして今はただの帰宅部なんだ
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