第10章 これからも
「里奈殿下には伝えたのですか?」
「里奈にはまだ‥知ったら止めるだろう‥だが命令には逆らえない‥それに里奈が知ったら泣いてしまうだろ?」
アルスラーンは涙をこらえながらいった
「里奈には遠出になると伝えてくれ」
「兄上!!!」
「里奈!?部屋に戻ったんじゃ‥」
「戻ったけど‥遅いからみにきたの‥兄上とはお別れなの?」
「すまない‥父上の命令なんだ」
アルスラーンがそう言っても里奈は納得がいかなかった
「ここにいようよ!」
「里奈‥」
「また離れ離れなんて嫌だ‥」
「里奈殿下の言うとおりです」
ダリューンも頷いた
「もし何かあった場合私やナルサス達が全力でお守りいたします」
「‥わかった‥ここにいよう父上には手紙を出しておくよ」