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アルスラーン戦記〜アルスラーンのもとへ〜

第5章 ありがとう


「火傷を隠すために仮面を‥ごめん‥」

「同情などいらん!」

「宮殿の誰かが火をつけたようだな‥」

「そうだ‥そのせいで俺は仲間や家族を失った!なのにお前らは普通に暮らしている!!」

ヒルメスは怒りにみちていた

「だから‥宮殿にこなくなったんだね‥」

「復讐する‥俺はそう決めた!」

「ヒルメス‥」

「俺が何をした!俺達が何をした!」

「落ち着いて!ヒルメス!!」

「黙れ!!!」

ヒルメスは剣を里奈にむけ振り下ろした

「そうはさせん!殿下を傷つけはさせん!!」

「そいつをよこせ!」

ヒルメスはダリューンをかわし里奈に近づいてきた

「殿下をどうするつもりだ」

「こいつは金になる‥」
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