第3章 友達
「次はどちらへ向かわれますか?」
里奈は地図をみながら近道を探し始めた
「‥近道はない‥か‥」
「殿下‥近道ならありますよ」
「え?」
「この山をくだるとかなり急な上り坂があります。そこを進めば近道です!」
「へぇ!エラム凄いね」
「いえ‥そんなことありません」
「では殿下明日その道を目指しましょう。今日はお休みになって下さい」
エラムは夕飯の準備を始めた
「エラム私も手伝うよ」
「殿下は休んでいて下さい!」
「でも‥」
「私なら大丈夫ですから!」
「私にも手伝わせて!」
「殿下‥わかりましたよ」
そんな里奈をみてダリューンとナルサスは笑った
「アルスラーン殿下にそっくりだな」
「そうだな」