第3章 友達
「もしかしたら‥火事になったのは殿下のせいだと思っているのかもしれません」
「おい!ナルサス!」
「宮殿にいた誰かが‥火をつけたのかな‥」
「その誰かが火をつけたとしても殿下は無実です」
「当たり前だ!」
「友達‥って兄上はヒルメスの事を言ってた‥私もそう思ってた」
だがヒルメスは変わってしまった
その事が里奈にはショックだった
「仮面つけてたのは顔を隠すためかもしれません」
「ヒルメス‥」
「殿下‥この先いつあの男が現れるかわかりません‥殿下を狙っているのは確かです」
「殿下を必ずお守りいたします」
ダリューンはそう里奈に言った
「ありがとうダリューン」
ナルサスとダリューンは顔を見合わせ頷いた