第3章 聖なる夜に
智side
翔くんの指に与えられる刺激に、身体の中で得体の知れない感情が暴れだす。
「入れていい?」
聞かれるけど、それに答える程の余裕がない。
両足を抱え込まれ、熱く硬いモノが押し宛てられると、身体に緊張が走る。
塊に蕾の入口をこじ開けられ、なんとか先端を飲み込んだけど、それ以上の進入を身体がそれを拒む。
それだけでも身体が真っ二つに裂かれるような痛みが全身を襲う。
「力抜いて…? じゃないと智が辛いから…」
言われたって自分ではどうやったらいいのかわかんない…!
何かにすがり付きたくて、両方の手がシーツを掴むと、そこに翔くんの手が重ねられた。
「智…」
呼ばれて、固く閉じていた瞼をゆっくり開くと、翔くんの顔がゆっくり近付き、お互いの唇がかさなった。
翔くんの舌が口腔内で動き回る。
俺もそれに応えた…
「…っん…ふ…ん…」
舌と舌を絡めう激しい口づけに、俺の身体は脱力していった。
その瞬間を翔くんは見逃さず、一気に塊を俺の中に押し進めた。
「ひっ…ぁ…!」
圧迫感と痛みで、ポロポロと涙が零れた。
「ごめん…もう少し慣れるまで待ってあげたいとこなんだけどさ、俺もちょっと余裕ないかも…」
翔くんは一旦腰を引くと、熱く猛ったモノを一気に押し入れた。
打ち付けられる腰の動きに合わせて身体が揺れる。