第3章 聖なる夜に
翔side
智くんの足を割り、その奥にある小さな蕾に指を触れた途端、智くんの身体が小刻みに震えだした。
「いや…ぁ…! あぁぁぁぁっ…!」
フラッシュバックだ…
俺は智くんの手を握り、その身体を強く抱き締めた。
「智くん…智!
俺を見ろ…俺はアイツじゃない!」
「俺は智を傷付けたりしない」
俺の声が届いたのか、少しずつ落ち付きを取り戻していく智くん。
「しょ…お…」
名前を呼ばれて、俺は小さく「うん」と頷いてみせた。
「も…大丈夫…。
だって、ここにいるのは、俺が大好きな翔だから」
そう言って涙に濡れた顔に、綺麗な笑顔を浮かべた。
再度指先で蕾に触れてみる。
すっかり乾いてしまったその部分は指先さえ侵入することを拒んだ。
僅かな傷もつけたくなくて、そこに舌を這わせた。
潤いを与えられ、徐々に解れていく蕾に指を差し入れてた。
「…くっ…」
智くんの顔が苦痛に歪む。
差し入れた指先を中をかき混ぜるように動かすと、
あるポイントで智くんの身体が反応した。
「…や、やだ…! なんか変…になりそ…う…」
頭をもたげ始める智くん自身。
指を二本に増やし、抽挿の速度を上げると、グチュグチュと音を立てて蜜が溢れた。
「…ね…も、無理…おかしくな…る…」
智くんが限界を訴える。
正直、俺も限界が近かった。
「入れていい?」
俺は智くんの両足を抱え込むと、蕾に熱く猛った俺を押し当てた。