第2章 優しい悪魔
得体の知れない恐怖に、身体がビクッと緊張した。
瞬間、後ろに指を突き入れられた。
狭い入り口を強引に押し開くそれは、圧迫感と、身体を引き裂くような痛みを引き連れながら、何度も出入りを繰り返す。
「痛い…よぉ…」
「も…やだ…ぁ…」
あまりの苦痛に涙が溢れる。
男はハァハァと喘ぎながら、持ち上げた両足の間にそそり勃った自身を挟み、激しく腰を振った。
腰を打ち付けられる度、後ろに刺された指が一層深い部分を突き上げた。
「…い…いや…だぁっ…!」
悲鳴を上げると同時に、短い呻き声と共に、腹の上に生暖かいものを感じた。
身体に受けた苦痛と、心に受けた屈辱に、もう意識を保つことが出来なかった。