• テキストサイズ

Silent Night【気象系BL】

第2章 優しい悪魔


一切の抵抗もできないまま、強ばったままだった小さな身体は、始めて与えられる刺激に身を任せることしか出来なかった。

下半身を覆っていた半ズボンは下着ごと、片手で呆気なく下ろされ、意味もなく片足に引っ掛かっている。

男のヤニ臭い指が、きつく閉ざした唇を割って侵入してきたかと思うと、口腔内をかき混ぜるように攻め立てた。

深く押し込まれる度、内蔵から苦い物が込み上げてくる。

息苦しさと気持ち悪さからなんとか逃れようと、男の指先に思いっきり歯を立てた。

口の中に鉄の匂いがしたかと思うと、男の片手が俺の頬を掠めた。

鈍い痛みと共に、一瞬目の前が真っ暗になった。

圧倒的な力の前に、小さな抵抗すら敵わない…自分の無力さを思い知らされる。

「…このクソガキが…!」

忌々し気に一言放つと、指を引き抜き抜いたかと思うと、両足首を一纏めに持ち上げ、唾液と血液に濡れたそれを、小さな蕾に押し付けた。
/ 32ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp