第2章 優しい悪魔
「出来たー!」
完成した絵をサンタさんにプレゼントしようと、ノートから切りはなそうとした時だった。
俺の小さな身体は、軽々とサンタクロースの肩に担ぎ上げられてしまった。
木造の古びた社殿の扉を荒々しく開け放つと、その床に小さな身体を乱暴に下ろした。
俺の首に巻き付いていたマフラーを外すと、それで細い両手首を縛り上げた。
突然のことに状況が全く飲み込めない俺は、ただただ怯えて震えることしか出来ず、覆い被さってくる大きな影を、大粒の涙を浮かべた瞳で見ていることしか出来なかった。
サンタの冷たい指先が、太股とズボンの隙間から侵入し、まだ誰も触れたことのない小さな茎に触れた。
と同時に、片手がジャンパーのチャックが下ろされ、セーターの裾が繰り上げられ、白い肌が露になった。
サンタの顔が近づき、肌に舌を這わせると、胸の小さな飾りを舌先で器用に転がし始めた。
その顔に、真っ白な髭はもうなかった。