第5章 birdcage
翔しか、いらない…
翔が居れば…俺は…生きていける…
「翔っ…あぁ…」
腰を打ち付けると、翔の身体がガクンと揺れた。
「かずくん…」
「愛してるよ…翔…」
俺の身体に腕を回して、ぎゅうっと翔は抱きついてくる。
「んっ…んっ…かずくん…きもちいい…」
「ほんと?ほんとに?」
「うん…」
翔が涙を零しながら、俺の肩口に額をつけた。
「かずくん…いっしょ…」
「ん…?」
「いっしょに…きもちいいなろ?」
「わかったよ…」
翔の中を、我を忘れて穿った。
愛おしくて、愛おしくて。
ただ、翔だけが欲しくて。
俺の腰はどんどん動いた。
「かずくん…も、でう…」
息があがって、上手く喋れていない。
俺ももう限界だった。
「ん…いっしょ、しような」
「かずくん…いっしょ…」
翔が微笑みながら、俺を抱き寄せて…
翔の腕に包まれながら、俺は必死で腰を動かした。
「あっ…あっ…かずくんっ…きもちいいっ…」
「翔っ…も、イクよ…いっしょ、しよ?」
「んっんっんっ…」
「あっ…も、イクっ…んんっ…」
「かずっ…あぁっ…」
こんなに気持ちいいセックス、今までしたことなかった。
【birdcage end】