第22章 特別短編 愛してるよっ
こういうこと…
実は退院以来、してない。
なんだかんだとバタバタしてたし、何より潤がここの生活に馴染むよう必死だったし。
でも、潤のほうからこんなこと言い出したから…
もう我慢しなくていいよね?
「う…奪うって、智…」
「え?なに?」
「俺が下なの?」
「だって…潤、動かないじゃん?」
「そうだけどお…」
何やら不満げに口をとんがらせてる。
「嫌なの?」
「だって…智のほうがかわいいもん!」
「えっ?」
「だから、智が女な?」
「や、でも潤…」
ぐいっと潤は俺の腕を引っ張った。
ごろっと潤の横に寝転がると、潤は上半身だけ俺に覆いかぶさってきた。
「なに?」
「だって…どうやって動くのさ…」
「智が俺の上に乗ればいいよ」
「えっ…」
「嫌?」
「い…いきなり騎乗位なの…?」
「だって…それしかなくね?」
すっごく無邪気に潤は言い切った。
「あのさぁ…潤…」
「ん?なに?」
潤はいきいきと俺のTシャツをまくり上げた。
「わ、胸ない」
「当たり前だろお…」
「でも、かわいい。ちくび」
ちゅっと吸い付いた。
「あっ…」
潤は俺の顔を見た。
「な、なんだよ…」
「いや…可愛い声出すのな…」