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Re・Birth【気象系BL小説】

第22章 特別短編 愛してるよっ



「潤っ…もうちょっと!」
「うううう…簡単に言うなよおお…」

ここは雅紀の会社の一階を改装した、俺達の新居。
全面バリアフリーにしてくれたおかげで、すこぶる暮らしやすい。
前に住んでいたアパートよりも綺麗だし、おしゃれ。

俺は新しい仕事に就いて、潤は障害者でもできる新しい仕事を探している。

今日は休みで、潤のリハビリを手伝ってる。
床から立上がる練習。
なんと、潤の両足、力がはいるようになってきた。

これならなんとか歩行器を使ったり杖を使ったりすれば歩行できるようになるかもしれない。
そう言って潤は、本当に頑張ってリハビリに励んでる。

「ファイトっ!潤!」
「待ってろよおお!こんちくしょおおお!」

潤は必死に俺の差し出す手に向かって立ちあがった。

「もうちょっと…潤…」
「うん…」

奥歯をくいしばって、手に触れた。
触れた瞬間、潤は子供みたいに笑った。

心臓、どうにかなりそう―――

ぐいっと潤を引き寄せた。

「今日は…ここまでにしよっか…」
「うん…」

こうすると、潤はおとなしく俺の胸に抱かれてる。
くんくん鼻を鳴らして、俺の匂い嗅ぐの好きなんだよな…

「ねえ…智…」
「うん…?」
「触ってもいい…?」
「昼間だよ…?」
「関係なくね?俺たちだよ?」
「もう…しょうがないなあ…」

俺はクスクス笑うと、潤をラグの上に寝かせた。

「じゃあ今日は…奪っちゃおうかな」
「えっ…」

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