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Re・Birth【気象系BL小説】

第21章 is a rose…


「かずくんっはやくっ!」
「もー待てよ…俺、走れないんだから…」

ガオの入院する病院への道を、翔は駆けるように歩いて行く。
坂道に差し掛かると、途端に俺の足は動きが悪くなる。
でも翔はお構い無しだ。

「あー…もう…車、買おうかな…」

分不相応だからと、買ってなかったんだけど…
補助金も出るし、親父に借金でもして買おうかな…

あれから2年と半年の月日が流れた。

潤と智は、雅紀の事務所の下の家をまだ占拠してる。
実は社員寮として貸し出してもらってる。
潤は雅紀の事務所で営業として働いてるからだ。
智は榎本さんのとこで働くようになった。
昼間、事務とか榎本さんのサポートとか。
二人ともSTORMで開花した営業力を買われて、そんな仕事してる。
雅紀は今、デザイン事務所の社長をしながら翼の面倒をみている。
ガオの出産が終わるまでの約束だそうだ。
侑李を海外に留学に出したりして、なんだか有能な社長っぽいことまでしてる。

俺と翔はあいかわらず、あのビルで働きながら暮らしている。
あいかわらずSTORMでDJやってる。
翔のことがなにかと話題になってて、DJの仕事も順調に増えてきてる。

「翔!待てって!」

息切れを必死で抑えながら、なんとか恋人を呼び止める。

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