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Re・Birth【気象系BL小説】

第17章 特別短編 しょう


「翔!起きろよ!」
「んー…」

めをあけたら、かずくんがぼくのかおをみていました。

「かずくん…」
「ん?どうしたんだ?」
「だっこ…」

かずくんはすぐにぼくをだっこしてくれました。

「どうしたの…?翔…」
「うええええ…わんわん…」
「ん?犬?犬がどうしたの?」
「おとうさんとおかあさんおきませんでした…」
「え…?翔のお父さんとお母さん?」

かずくんはぎゅうっとぼくをだっこしました。

「夢…みたんだな…?」

せなかをぽんぽんとたたきながら、かずくんはずっとぼくをだっこしてくれました。

「大丈夫だよ…翔…俺が一緒に居るからね…」
「かずくん…かずくん…」
「どんぐりだって一緒だよ?」
「どんぐい…」

どんぐりがべっどのしたで、ぼくをみています。

「わんわ…」
「そうだよ…どんぐりだって心配だってよ?」
「うううう…」
「ほらもう…泣かないの…翔…」

かずくんがぼくのかおをたおるでふいてくれました。

「俺が一緒に居るから…ね?翔…」
「うん…」

またきゅううっとぼくをだっこしてくれました。

「かずくん、ずっといっしょ…」
「うん…」
「どんぐいもいっしょ…」
「うん…」

おとうさん…おかあさん…
いつかおきたら、いっぱいおはなしします。
かずくんとどんぐりのこと…

「おい?翔?また寝ちゃったの?」

かずくんのこえがとおくにきこえました。

「もう…しょうがねえなあ…」

ぼくのほっぺたをふにふにとかずくんはさわりました。

「えへえ…」
「あと一時間だけだからな?」




わんわん…
どこいったのかな…
またあいたいです…

また…




【END】
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