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Re・Birth【気象系BL小説】

第16章 rebirth








「潤っ…もうちょっと!」
「うううう…簡単に言うなよおお…」

ここは雅紀の会社の一階を改装した、俺達の新居。
全面バリアフリーにしてくれたおかげで、すこぶる暮らしやすい。

前に住んでいたアパートよりも綺麗だし、おしゃれ。

智は新しい仕事に就いて、俺は障害者でもできる新しい仕事を探している。

今は、リハビリの真っ最中だ。
床から立上がる練習。

なんと、俺の両足、力がはいるようになってきたのだ。
これならなんとか歩行器を使ったり杖を使ったりすれば歩行できるようになるかもしれない。

「ファイトっ!潤!」
「待ってろよおお!こんちくしょおおお!」

俺は必死に智の差し出す手に向かって立ちあがった。

「もうちょっと…潤…」
「うん…」

奥歯をくいしばって、手に触れた。

その瞬間、智にぐいっと引き寄せられた。

「今日は…ここまでにしよっか…」
「うん…」

智の甘い香りが鼻孔に飛び込んでくる。
途端に身体が疼く。

「ねえ…智…」
「うん…?」
「触ってもいい…?」
「昼間だよ…?」
「関係なくね?俺たちだよ?」
「もう…しょうがないなあ…」

智はクスクス笑うと、俺をラグの上に寝かせた。

「じゃあ今日は…奪っちゃおうかな」
「えっ…」

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