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Re・Birth【気象系BL小説】

第16章 rebirth


「翔…?」

翔は俺の胸から顔を上げると、涙を流しながら俺に顔を近づけた。
ふんわりと唇が重なると、少し翔は震えた。

「どうしたの…?なんで泣いてるの…?」
「かずくん…あいたかった…」

身体を起こそうとしたら色んな所に痛みが走った。

「いっ…なんだこれ…」

翔がそんな俺を押しとどめようとする。

「かずくんねる!だめ!おきちゃ!」
「え…なに?」

よく見たらここは病院だった。
なんで俺…病院なんか…

そのとき、病室の扉が開いた。

「翔?どうした?」

雅紀が顔を出した。

「まさきくん!かずくんおきた!」

翔がうれしそうに叫んだ。

「和っ…」

そう言ったまま、雅紀は喋れなくなった。
涙をこらえているようだった。

「ど、どうしたんだよ…雅紀…」
「よ…かった…」

それから医師や看護師が病室に来て、一通り身体をチェックされたら、解放された。

「おれ…なんかすげえことになってねえ?」
「まあな。凄かったもん。お前の身体」
「お前みたの?」
「上半身だけみた」
「えっち」
「えっちでーす」

俺は一ヶ月ほど寝てたらしい。

傷があまりにも酷くて途中からは強制的に眠らされていたようだ。
ここ数日、傷がよくなってきたから麻酔を軽くしていったってことらしい。

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