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Re・Birth【気象系BL小説】

第14章 burn


焦げ臭い匂いが辺りに漂った。

電熱器から煙が出ていた。
回りに置いていたものに、引火したようだ。

火事になる…
ぼんやりと考えた。

ここに安藤を置いておけば、殺せるじゃないか…

俺は痛む身体を引きずって安藤に近づいた。
ワイヤーを手繰り寄せて、ゴロゴロ転がる安藤の手首と足首を縛り付けた。
安藤は失禁しながら、床を這いずりまわってる。

「いてえええ…いてええよおお…助けてくれぇっ…」

ばかじゃねーの…
今までお前のやってきたことが返ってきてるだけだろうが…

そこで俺は力が出なくなった。

肋骨…折れてるのかな…痛い…

座り込んだら立ち上がれなくなった。
さっき燃やしたシャブのせいか、頭がぼーっとする。
だんだん楽しい気分になってきた。

足首も…おかしい。
見たら、おかしな方向に曲がっていた。

「あー…こりゃ折れてるな…」

でも不思議な事に、痛くない。

「シャブってすげえんだな…安藤…」

にやにやしながら、イモムシみたいになってる安藤を見る。
安藤はなにか言いながら、血まみれでもがいている。

「ばーか…てめえは死んで詫びろや…」

それだけ言うと、床に寝転がった。



これで、いい。






その時、大きな爆発音が足元で響いた。






”和也っ……”




【burn END】
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