第3章 fact
「翔っ…だめだって…」
翔の手が俺のシャツの中を弄る。
胸の先端に触れたかと思うと、弾くように弄んだ。
「あっ…だめ、だって…!」
「かずくん…すき…」
「ん…翔…」
翔の手、熱い…
だんだん身体に力が入らなくなってくる。
ぼーっとして、気持ちいい…
翔の髪からシャンプーの香りが漂ってくる。
俺と同じ匂い…
たまらなく愛おしくなってきた。
翔の唇が俺の首筋を這うと、電流が走ったように身体が跳ねた。
なんだこれ…
今までこんな風になったことない。
シャツをまくりあげられて、翔が俺の身体にキスを落とす。
「あ…翔…ヤバイ…やめて…?」
押さえられない衝動。
俺を見上げて微笑む翔の顔。
まるで女みたくて。
わからない、わからない。
俺は一体何をされている…
「あっ…!」
翔がいきなり俺を掴んだ。
「かずくん、きもちいい?」
にっこり微笑んで、翔は俺を扱きだした。
「あっ…待って…だめだって翔っ…」
「んーっ…」
どけようとする手を、翔にはねられて肩を掴む。
「おねが…こんなこと、しちゃだめだって…」